油汚れが落ちにくい理由
油汚れが落ちにくい理由
ご家庭で行う家事の中でも、特に骨が折れると多くの方が感じている仕事が油洗浄ではないでしょうか。 飽和脂肪酸「あぶら」の種類は、通常は液状で存在する「油」と固形で存在する「脂」の2種類があります。この2つを合わせて「油脂」と呼びます。「油」の方は不飽和脂肪酸と呼ばれ、紅花油や菜種油、オリーブオイルなどが挙げられます。 「脂」と呼ばれる飽和脂肪酸は、主に牛脂やバターといった動物性の脂肪です。衣服についた油汚れは人間の体から出た動物性脂肪が由来です。それが衣服の繊維に絡みついた状態で固形化してしまうので、油洗浄がしにくくなってしまうのです。 水と油の性質油汚れが落ちにくい理由には、油脂そのものが持つ性質も理由の1つです。水と油は、化学的に性質を調べてみても馴染みにくい性質を持っています。水には、性質が似ている(親和性がある)物質を溶かしやすく混ぜやすい性質があるため、親和性の高いものに由来する汚れは洗浄しやすいのです。 しかし、親和性の低い性質を持った油とは溶けにくく混ざりにくいため、水にとっては洗浄しにくい汚れとなります。効率的な油洗浄には、水と油のどちらとも親和性を持っている油洗浄剤や中和剤などの方法がおすすめです。 油洗浄の強い味方特に頑固な油汚れは小まめなお手入れが1番ですが、普段のお手入れでは手が回せない部分もあるのではないでしょうか。また、ガソリンや軽油、灯油を日常的に使用する企業様や店舗様では、万が一の事が起こった場合の油流出防止方法を備え付けておきたいものです。
当店では、流出油処理剤や油中和剤など色々な種類の油処理剤を取り扱っています。 |